C型肝炎と保健医療従事者

Q52:針刺し事故によるC型肝炎ウイルス感染のリスクはどのくらいですか?

 C型肝炎ウイルス陽性血液に汚染された針刺し事故等の後、約1.8%前後の保健医療従事者がC型肝炎ウイルスに感染しています。

 

Q53:C型肝炎ウイルス陽性の血液に触れた保健医療従事者はどのように経過観察すればよいですか?

 C型肝炎ウイルスを含む血液に汚染された人は、まず、その血液にC型肝炎ウイルスが入っているかどうかを検査します。

 更に、以下の様な検査を行いつつ約6ヶ月間経過をみます。

* 接触直後のC型肝炎ウイルス抗体検査、ALT検査

* 1週間後、2週間後の2回を目安としてC型肝炎ウイルスRNA定性検査

 なお、感染予防薬として有効なものはありません。

 万一感染したことがわかった時には、インターフェロンを投与することにより慢性化(キャリア化)を防止できる場合があることがわかっています。詳しくは専門医にお尋ねください。

 

Q54:C型肝炎ウイルスに感染した保健医療従事者は仕事上の制限を受けますか?

 受けません。C型肝炎ウイルスに感染した保健医療従事者を制限するようなものはありません。感染を受けた保健医療従事者から患者へ感染するリスクはまれです。すべての保健医療従事者と同じように、C型肝炎ウイルス感染保健医療従事者も厳格な無菌操作と、手洗いの励行、基本的な予防措置に心がけ、注射針など鋭い器具による外傷を負わないように気をつける必要があります。