ドクダミ(ドクダミ科)

ドクダミの名前の意味は「毒痛み」と言う。生の葉をもんだり蒸したりしたものをはれものに貼ると吸い出しの効があり、風呂に入れて入浴すれば腰の痛みを治し、煎じた汁は利尿薬として尿道炎に服用される。こうしてこの1草で10種類以上の薬の効能を持つので生薬名は十薬と呼ばれる。この植物は触れると独特な臭いがするけれど熱を加えるとこの臭いはほとんど無くなる。

現在、松代町や上川村等の一部では野性採取が行われている。※平成2年6月掲載

 

生薬名:ジュウヤク(十薬、重薬)

薬用部:全草

効用:腫物の吸出、利尿薬

茶剤として高血圧や動脈硬化症の予防薬にもされる。

用法:腫物には生の全草を揉んで塗布する。煎じて用いる場合は1日10〜15gを服用する。

採取時期及び処理:5〜9月の開花時に根元より刈りとり陰乾する。