ヒヨドリジョウゴ(ナス科)

 山野に自生するつる性多年草。冬には葉が落ちてつるが残り、春にこのつるから卵形の新葉が出て、つるとともにやわらかい毛が生える。花は8〜9月、葉と向き合いに花穂を出し、白色小型の花をつける。球形の実が赤く熟するときに鵯(ひよどり)が喜んで食べる。民間薬として、解熱・鎮痛薬に用いる。帯状痕疹(ヘルペス)に仝草を酢漬けにしたものを用いる。

生薬名:ハクエイ(白英)・ショクヨウセン(蜀羊泉)など

薬用部:全草

効 用:解熱、利尿、解毒、皮膚病、神経痛など

用 法:内服のほか、解毒などには煎じた汁で洗ったり、葉汁を外用したりしている。

採取時期及び処理:夏から秋にかけて、果実がついている全草をとって細かく刻み、食酢につけておく。