カワラヨモギ(キク科)

本県の海岸の砂地に多く野生する多年草、根出葉は白い絹毛がある。花穂をつけた全草を採集したものを茵陳蒿といい、茵陳蒿湯、茵陳五苓湯などに配合され消炎性利尿、利胆薬として黄疸、肝炎などに応用される。※「陳」は草かんむりを省略しております。平成4年9月掲載

生薬名:インチンコウ(茵陳蒿)

薬用部:花穂(あるいは頭花)

効用:消炎薬、利尿薬、解熱薬、肝炎、黄疸

用法:1日10〜20gを煎じて服用する。

採取時期及び処理:8〜9月花をつけた全草を採取し陰干しする。