カギカズラ(アカネ科)

関東以西の山地に自生する常緑のつる性木本で、つるの側枝がかぎ状に曲がり、絡みつくようになっているので鉤藤(こうとう)とかカギカズラの名がある。※平成11年10月掲載

生薬名:釣藤鉤(ちょうとうこう)

薬用部:鉤(かぎ)のついた茎

効用:茎にはアルカロイドのリンコフィリンやヒルスチン、コリナンテインなどが含まれ、鎮静・降圧・血管拡張などの作用が認められている。漢方の方剤例としては、釣藤散や七物降下湯、抑肝散などがある。

用法:1回量6g〜15gを約20分煎じて服用する。長時間煎じると効力が弱くなるので注意する。

調整法:鉤(かぎ)を中心に上下数センチを切り取り、陽乾する。