キカラスウリ(ウリ科)

日本各地の山すそ、荒れ地、川端に生える多年草で、地下に肥厚した太い塊根がある。かって、小児のあせもに使用していた天瓜粉(てんかふん)は根から製したデンプンである。

 

生薬名:かろこん(括楼根)・かろにん(括楼仁)

薬用部:根・種子

効用:括楼根…潤肺・止渇・排膿

括楼仁…潤肺・化痰・通便・排膿

用法:括機根は10〜15gを400ccの水で、また、括楼仁は5〜8gを煎じて1日3回服用する。

採取時期:秋

調整法:根は外側の皮をはぎとり、水洗いしてから輪切りにして、日干しにする。種子は熟した果実を水の中でつぶして、種子をとり出して日干しにする。