オオバコ(オオバコ科)

別名オンバコ、ゲイロッパ

道路など、ふみかためられた所に好んではえる薬草である。この属の学名をプランタゴというが、これは「足の裏が運ぶ」という意味で「道に迷ったらオオバコのある道をたどれば人家にに近づく」といった教えはこの草の性質をとらえたものである。現在、吉川町や能生町等の一部では野生採取が行われている。※昭和62年9月掲載

生薬名:シャゼンソウ、シャゼンシ(車前草、事前子)

薬用部:全草及び種子

効用:去痰薬、利尿薬(全草)、胃腸薬(種子)

用法:1日10gを煎じて用いる。

採取時期及び処理:全草を利用するときは7〜8月に、又種子を利用するときは秋に採取する。そして帯花の全草は採取したあと陰乾する。種子は秋に完熟したものを日乾し、搗き篩にかけて風選する。