レンギョウ・連翹(モクセイ科)

中国原産の落葉低木で広く植栽されている。新枝は下垂し、地につけば根を出す。葉は広卵形。花は3〜4月、黄色の美花を前年枝の葉の脇に一個ずつつける。花冠は深く四裂し、径約2cm。雄花雌花は別につく。果実は卵形で先は細長くとがり、二室、果皮は堅い。※平成18年3月掲載

薬用部:果実(生薬名:連翹)

効用:解毒、消炎、利尿、排膿薬として、にきび、吹き出物、疥癬等の皮膚病や腫瘍などに利用される。成分は、オレアノール酸、サポニン、フラボノイド配糖体。

漢方処方:防風通聖散(効能効果=高血圧の随伴症状(動悸、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘)、清上防風湯(にきび)、荊芥連翹湯(蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃腺、にきび)、治頭瘡一方(湿疹、くさ、乳幼児の湿疹) 等にも含まれている。

用法:夏から秋、果実を採取し、日干しにして乾燥させた物を一日量15gとし、水400mlで煎じ、約半量まで煮詰めたものを一日3回に分けて服用する。