サジオモダカ(オモダカ科)

北海道や信州で栽培されているが、市場品の大部分は中国からの輸入品である。水中(沢)にあって水を去る性質(瀉)があることから沢瀉、または水面から出た葉が人の顔に見えることからオモダカの名がある。※平成11年12月掲載

生薬名:沢瀉(たくしゃ)

薬用部:塊茎

効用:根茎にはトリテルペノイドのアリソールA、B、Cなどが含まれ、利尿作用やコレステロール低下作用、血糖降下作用などが報告されている。漢方の方剤例としては、沢瀉湯や五苓散、八味丸、当帰芍薬散、猪苓湯などがある。

用法:単味てせは用いず、漢方処方に応用する。

採取時期:11月

調整法:塊茎の細根を取り除き、外皮を薄くはぎとってから水で洗い、日干しにする。