シソ(シソ科)

中国中南部の原産で、日本には古い時代に中国から入ってきた。各地に広く栽培される一年草で、特異の芳香があるが、香りが強いものほど良品である。※平成12年10月掲載

生薬名:紫蘇葉(しそよう)・紫蘇子(しそし)

薬用部:葉・種子

効用:葉にはアントシアン色素や精油のペリラアルデヒド、ピネン、リモネン、ペリラケトンなどが含まれ、抗菌、解熱作用や鎮静作用が知られている。また、紫蘇油には強力な防腐作用がある。その他、感冒や咳嗽、喘息、腹満、流早産、魚介類による食中毒や蕁麻疹に用いる。漢方の方剤例としては半夏厚朴湯・香蘇散などがある。

用法:葉・種子ともに一日量5〜10gを煎じて2〜3回に分服する。

採取時期:葉は6〜9月、種子は10月頃

調整法:葉は半日ほど日干しにした後風通しのよい所で、また、種子は実をもんで種子を取り出し、陰干しにする。