すいかずら(スイカズラ科)

日本、朝鮮半島、中国に分布する常緑つる性植物で、花を口に含むと蜜のよい香りがして甘いため「すいかずら」の名がある。漢名では花の色が白から黄に変化することから金銀花、葉が冬でも枯れないことから忍冬の名がある。 ※平成14年4月掲載

生薬名:忍冬(にんどう)・金銀花(きんぎんか)

薬用部:花(金銀花)・茎葉(忍冬)

効用:花の成分にはセリルアルコールやイノシトールなどが含まれ、抗菌作用、抗真菌作用が認められている。漢方では、荊芥・防風・桔梗なとど配合して(荊防敗毒飲)、悪寒・発熱を伴う化膿症に、荊芥・連翹・薄荷などと配合して(銀翹散)急性上気道炎に用いる。

用法:乾燥した花(金銀花)3gを1回量とし、水200mlで半量になるまで煎じて服用する。乾燥した葉茎(忍冬)は5〜15gを400mlの水で半量になるまで煎じて、食後に服用する。

採取時期:4〜5月の開花期

調整法:花は4〜5月の開花期につみとり、通風のよい所で陰干しに、花や葉ははじめ2〜3日日干しにしてから、あとは陰干しする。