ツバキ(ツバキ科

海近い山地、山すそに生える常緑高木。樹皮は灰白色。葉は長だ円形で先はとがりつやがある。花は11〜4月、枝先に一花ずつつき、赤色で筒状鐘形。雄しべの花糸は白色、果実は球形。種子は2〜3個で暗褐色。野生のツバキには、ヤブツバキとユキツバキがあるが、県内の山地には株立ち状のユキツバキが多い。※平成17年3月掲載

薬用部:花・種子

効用:滋養・強壮、腸出血。また、ツバキ油として軟膏基材などに使用される。

用法:花を開花直前に採取して、日干しする。滋養・強壮には、乾燥花を刻んだものを茶さじ1杯に熱湯を注ぎ、砂糖を適量加えて健康茶として使用する。種子は圧搾してツバキ油を採る。ツバキ油は灯火用にした時代もあったが、現在は頭髪用、食用、外用薬軟膏基材に利用される。