ウワミズザクラ(バラ科)

 山地、山すそに生える落葉高木。樹皮は暗褐色で横に長い皮目が多い。葉は楕円形で先はとがり基部は円形。花は4〜5月。白色小型の5弁花で新枝の穂に群れ芳香がある。果実は楕円状球形、緑-黄-赤-黒と変わって熟し香りがよい。つぼみは塩漬け、果実は果実酒、材、樹皮、緑葉は染材とされる。

薬用部:花穂

効 用:咳止め

用 法:乾燥した花穂一日量5〜10gを、水300mlで1/2量になるまで煎じ、1日3回服用する。

採取時期及び処理:4〜5月の開花前、花のつぼみのころ、花穂の根元から摘み取り、陰干しにする。